ジーキャッシュ (ZEC) が過去1年で2,200%超の急騰を演じ、プライバシー系暗号資産が2025年10月のピーク水準を上回る唯一の主要セクターとなっている。
主なポイント
- プライバシー系トークンは、ビットコイン (BTC) が2025年10月に高値を付けて以降、暗号資産全体のトレンドから切り離されて推移している。
- ジーキャッシュは時価総額ランキングで82位から10位まで浮上し、プライバシーセクター全体の時価総額の62%を占めるまでに拡大。
- 個別銘柄だけでなく、プライバシー銘柄全体のバスケットも市場平均を大きくアウトパフォームしている。
ジーキャッシュ主導のプライバシー相場
オンチェーン分析企業**グラスノード(Glassnode)**のデータが示すところによると、プライバシー系セクターは2025年10月のピークから213%上昇し、一方で他の追跡対象セクターは軒並み当時の水準を下回っている。分散型金融(DeFi)は27%安、ゲーム関連は74%安と対照的だ。
ビットコインは高値から335日経過した時点でなお2025年10月高値を36%下回っており、時価総額上位200銘柄の中央値も同期間で58%の下落となっている。
一方、足元の反発局面でもプライバシーセクターがマーケットを牽引した。直近30日間で同セクターは90%上昇し、グラスノードが分類する10セクターすべてがプラス圏にある中でも突出した伸びを示した。セクター全体の時価総額は1年前の71億ドルから336億ドルへと増加し、そのうち約半分が直近30日間で積み上がった格好だ。
上昇分のかなりの部分はジーキャッシュがけん引したものの、値上がりは一部銘柄にとどまらない。モネロ(Monero) (XMR) は同期間に2倍となり、1年以上の取引履歴を持つプライバシー銘柄8銘柄すべてが上昇した。これに対し、時価総額上位200銘柄全体では8銘柄に1銘柄しか上昇していない。
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グラスノードが示す市場の「二極化」
ジーキャッシュを除外して算出しても、時価総額加重のプライバシーバスケットは前年から85%高く、ビットコインの2025年10月高値以降でも56%の上昇となっている。直近90日間では ダッシュ(Dash) (DASH)、モネロ、ホライズン(Horizen) (ZEN) がそろってビットコインをアウトパフォームしている。
時価総額上位25銘柄のうち、2025年10月6日の水準を上回って取引されているのは、ジーキャッシュ、ハイパーリキッド(Hyperliquid) (HYPE)、モネロ、WBT (WBT) の4銘柄のみで、このうち2銘柄をプライバシー系が占める。ハイパーリキッドを除くと、DeFiセクターは年初来で46%安となる計算だ。イーサリアム(Ethereum) (ETH) や ドージコイン(Dogecoin) (DOGE) も依然として2025年10月高値を回復していない。
ただし、短期的な市況は明るさを増している。直近30日間では、時価総額上位200銘柄のうち91.5%が上昇し、グラスノードのデータセットの中で最も裾野の広い月次上昇局面となった。それでも1年間を通してプラス圏を維持しているのは25銘柄にとどまり、中央値ベースでは依然55%の下落だ。
グラスノードによれば、10セクター別指数の過去30日間のリターン格差は、2025年11月20日以来最大となった。長期の比較ではその差はさらに顕著で、プライバシー銘柄が2025年10月の水準を明確に上回った一方、多くの主要暗号資産はなお回復途上にある。





