容量2TBの折りたたみ端末 Apple「iPhone Duo」が、eBayで5,000ドルという高値で転売されたことが分かった。米国でのアップル直販価格3,199ドルに対し、約1,800ドル上乗せされた形だ。折りたたみiPhoneの予約は金曜の受付開始から数分で完売しており、その直後からセカンダリーマーケットでの高騰が始まった。
主なポイント
- eBayで2TBモデルが5,000ドルで「売却済み」と表示、アップル公式価格は3,199ドル。
- 米国向け全モデルの配送予定日は、予約開始から約30分で1月25日以降に後ろ倒し。
- 組立歩留まりの低さや生産ペースの鈍さが事前に報じられ、供給逼迫は数週間前から警戒されていた。
iPhone DuoのeBay転売動向
フリマサイト上の完了済み出品では、ナイトスカイカラーの2TB iPhone Duoが5,000ドルで売却されたことが確認できる。同構成の米国でのアップル直販価格は3,199ドルだ。YouTubeチャンネル Max Tech を運営する Vadim Yuryev 氏が、この取引をX上でいち早く指摘した。
これは単発事例ではない。ナイトスカイの1TBモデル(確定済み予約枠)の別出品も4,400ドルで落札されている。アップル価格は2,599ドルであり、こちらも約1,800ドルのプレミアムが上乗せされた。
予約開始直後から、事前予約分の出荷枠を転売する出品がeBay上に相次いだ。一部の出品者は最大5,200ドルを要求しており、アップル公式オンラインでの新規注文分は、いずれも翌年以降の配送となっている。
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アップルの供給逼迫とCounterpointの予測
高騰する転売価格の背景には、予約開始当日の想定以上の品薄がある。米東部時間午前8時に予約がスタートすると、全カラー・全ストレージ構成の配送予定は、発売日の10月23日からわずか5分足らずで11月中旬へと後ろ倒しになった。午前8時30分の時点で、米国向けモデルは一律で1月25日配送と表示され、一部購入者には1月29日というさらに遅い日付が示された。
アップル直営店の店頭在庫も発売日分は即座に枯渇した。調査会社 Counterpoint Research は、折りたたみ端末全体が依然ニッチにとどまる市場環境のなかで、アップルが今年中に販売するiPhone Duoは約600万台規模にとどまると見込んでいる。
テクノロジー記者の Raymond Wong 氏は、折りたたみスマホはヒンジ機構や可撓ディスプレイ構造が複雑で量産難度が高く、一般的なスマホに比べ歩留まりが著しく低くなりがちだと指摘する。そのうえで、転売市場では、最低価格1,999ドルというiPhone Duoのエントリーモデルをも大きく上回る値段で「転がされる」展開が続くだろうとの見方を示している。
供給リスクを示すシグナルは、数週間前から積み上がっていた。9月に公表されたあるレポートは、組み立て済みユニットのうちアップルの品質基準を満たした割合がわずか60%強にとどまると報じた。この数字についてアップルはコメントしていないが、量産体制の立ち上げに苦戦しているとの観測を呼んだ。
さらに先月には、iPhone Duoの生産ペースが1日数百台規模にとどまり、通常のiPhoneローンチ時と比べて大幅に遅い水準にあるとする報道も出ている。生産立ち上げの遅れが、今回の予約即完売と長期バックオーダー、そしてeBayでの異常なプレミアム価格につながっている格好だ。

