NEAR ProtocolのAIストーリー、10%急騰後に新たな市場テストへ

NEAR ProtocolのAIストーリー、10%急騰後に新たな市場テストへ

NEAR (NEAR) は過去24時間で対米ドルで約10.4%上昇し、2026年5月13日時点で約1.68ドルで取引された。

この動きにより、スキャン期間中のCoinGeckoトレンドリストでNEARは強いパフォーマーの一角となった。

価格とボリューム

NEARの時価総額は約21.8億ドルに達し、CoinGeckoが追跡する全資産の中で44位となった。24時間の取引高は3億9,370万ドルだった。

時価総額に対する取引高比率は約18%と高水準で、トークンへの積極的なローテーションを示唆している。

主要ペアに対する上昇も広範に及び、CoinGeckoのデータによれば、24時間ベースで Solana (SOL) に対して約10.7%、Ethereum (ETH) に対しても約10.7%上昇した。

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NEAR Protocolとは

NEAR Protocolは、AIアプリケーション向けインフラとしての位置付けを掲げるレイヤー1ブロックチェーンである。

ネットワークはシャーディングアーキテクチャを採用し、高スループットと低手数料を提供するよう設計されている。主な差別化要因として、ユーザーがトランザクション手順ではなく達成したい「ゴール」を指定できる Intents と呼ばれる仕組みや、エンドユーザーに複雑さを意識させることなく複数のブロックチェーンを跨いで処理をルーティングする Chain Abstraction レイヤーがある。

またプロトコルは、「ユーザー所有のAI」と呼ぶ概念にも注力している。これは、特定のプラットフォームではなくウォレット保有者の利益のために行動するよう設計されたオンチェーンエージェントを指す。こうした特徴により、NEARはAIネイティブな分散型アプリケーションの議論で繰り返し取り上げられる存在となっている。

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背景

NEAR Protocolは、元Googleエンジニアや競技プログラマを含む創業チームにより、2020年10月にメインネットをローンチした。

スイス拠点の NEAR Foundation は、複数のグラントプログラムを通じてエコシステム開発に資金提供してきた。NEARは2021年の強気相場ピーク時には20ドル超で取引されていたが、その後2022年に業界全体とともに大きく下落した。

プロトコルは2023年にChain Abstraction構想を打ち出し、2024年にはAIエージェントのユースケースを軸にした開発者向けアウトリーチを本格化させた。

2025年初頭までに、ファウンデーションは複数のAIインフラプロバイダーとの統合を発表し、トークン価格が以前の高値を大きく下回る中でも開発者コミュニティの活動を維持する一因となった。現在のNEAR価格1.68ドル前後は、2024年末に記録した1ドル近辺の安値からは大きく回復したものの、依然として最高値からは大きく下の水準にある。

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AIナラティブという追い風

暗号資産セクターにおけるAI関連ブロックチェーンへの関心は2026年に入っても続いている。複数のレイヤー1プロトコルがAI寄りのブランディングやツールを追加してきたが、NEARはそのポジショニングを多くのプロジェクトより早くから強調してきた。

今回の10%上昇は、クールダウン記録によれば6時間前のスキャン期間に続くトレンド入りであり、単発ではなく継続的な買いが入っていることを示唆する。同じ時間帯に約10%上昇した Injective (INJ) も、EVM非互換スマートコントラクトプラットフォームへのローテーションの恩恵を受けているDeFi志向のレイヤー1である。

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20億ドルの「フロア」を注視

NEARの時価総額21.8億ドルという水準は、心理的に重要なライン付近に位置している。2025年には、時価総額20億ドル超を維持しようとする試みが、いずれも数日以内に反落している。

多くの市場参加者の見立てでは、週末の終値でこの水準を上回ってクローズできれば、2025年半ば以来初のこととなる。3日連続で日次取引高が3億ドル超となれば、需要が短期投機ではなく構造的なものだと判断するうえで最も明確なシグナルとなるだろう。スキャン期間内に確認できるデータによれば、今回の上昇は特定のプロトコル発表やパートナーシップが直接のきっかけになったものではない。

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