トンコイン (TON) は現在、200日移動平均線付近という「正念場」のテクニカル水準を推移しており、次の値動きが5月の上昇トレンドが続くのか、それとも崩れるのかを左右しそうだ。
主なポイント:
- TONは1.75〜1.80ドルのゾーンをテストしており、長期的な回復と一段の弱気トレンドを分ける分水嶺となっている。
- トークン価格は5月初旬に約1.30ドルからほぼ2.90ドルまで急騰したが、その後の利確売りで上昇分の多くを失った。
- 200日移動平均線上を維持できれば、今回の下落は次の上昇に向けた健全な押し目となる可能性がある。
トンコイン、重要サポートをテスト
トンコインは、ここ数カ月で最も重要なテクニカルゾーンの一つに到達している。現在、トレーダーが注視する強気の境界線のまさに上に位置している。
この境界線は、現在1.75〜1.80ドル帯にある200日移動平均線と重なっている。このラインを奪回し、その上で推移し続けてきた局面は、過去において持続的な下落トレンドと長期的な回復局面の分岐点となってきた。
現在のチャート形状は、5月初旬に起きた激しいブレイクアウトの後に形成されたものだ。TONは短期間で約1.30ドルからほぼ2.90ドルまで上昇し、これは高い出来高と投機的な勢いによって支えられていた。
しかし、その後に利確売りが一気に出た。高値圏では買い手の勢いが続かず、価格は急速にブレイクアウト前の水準付近まで押し戻された。
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トレーダーが200日移動平均線を注視する理由
マクロなチャートの構図は、まだ完全な弱気一色というわけではない。このニュアンスはアナリストがチャートをどう読むかにおいて重要だ。TONは依然として50日線と100日線の上で取引されており、これらの移動平均線は数カ月にわたる下落の後に上向きに転じている。
一方で、モメンタム指標はより慎重なシグナルを発している。RSI は上昇局面で過熱感を示したのち急低下しており、下落局面での出来高減少は、ブレイクアウト時の熱狂が冷めつつあることを示唆している。
アナリストたちは、現在の価格帯をラリーに対する「審判の場」と位置づけている。TONがこの境界線を守りつつ1.95〜2.00ドルのトレンドラインを取り戻すことができれば、今回の調整は次の2.40ドル圏および直近高値への上昇に向けた「押し目買い」の場面だったと解釈できる。
一方で、サポートを明確に割り込めば真逆のメッセージとなり、第1四半期に見られたような、じりじりとした下落基調が再び長期化する可能性がある。
テレグラムが5月の急騰を牽引
現在の綱引きの背景には、テレグラム創業者 パベル・デュロフ によるロードマップ変更がある。5月初旬、テレグラムはネットワーク最大のバリデータの座をTON Foundationから引き継ぎ、「Make TON Great Again」計画を発表した。この計画は、手数料の引き下げとトランザクションの高速化に焦点を当てたものだ。
こうした発表を受けてTONは1週間で100%超の上昇を遂げ、一時的に3.00ドル近辺まで戻したものの、その後に押し目が入った。
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