Circle の USDC ステーブルコインが、数年ぶりにテザーの USDT を取引量で上回り、ステーブルコイン市場全体 における活動の顕著なシフトを示した。
日本の投資銀行 みずほ のリサーチノートによると、USDC は2026年これまでに約2.2兆ドルの調整済み取引量を処理しており、同期間に記録されたUSDTの約1.3兆ドルを上回っている。
この数字から、USDCが現在、調整済みステーブルコイン取引活動の約64%を占めていることがうかがえる。
この動きは、ここ数年の状況からみて大きな転換点となる。これまではテザーが一貫して取引量で市場を支配してきた。
2019年から2025年の間、USDCは取引量ベースで市場全体の約30%程度を占めるにとどまっていた。
ステーブルコイン動向がアナリスト予測を左右
USDCの利用急増を受けて、USDCを発行するドル連動トークン発行企業サークルに対する見通しを、みずほのアナリストらが修正した。
アナリストの Dan Dolev 氏と Alexander Jenkins 氏は、サークル株の目標株価を100ドルから120ドルへ引き上げる一方、レーティングは中立を維持した。
修正された予測は、USDCネットワーク上の取引活動の増加に加え、クリプト経済における新たなアプリケーションに結びついたユースケースの拡大を織り込んでいる。
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とりわけアナリストらは、予測市場や自動化・「エージェント型」コマースといった領域を、ステーブルコインの取引成長を牽引しうる分野として強調した。
報告を受け、サークル株は寄り付き後に小幅上昇し、115.40ドルを付けた。同社株はここ数カ月で急伸しており、2月の安値からおよそ95%上昇している。
ステーブルコインは依然として暗号資産市場の中核インフラ
ステーブルコインは、法定通貨やその他の資産による裏付けにより価値を安定させるよう設計されたデジタルトークンであり、暗号資産エコシステムの中核的存在だ。
ブロックチェーンネットワークをまたぐ支払い、取引決済、国際送金などに広く利用されている。
取引量の勢力図が変化したとはいえ、発行残高ベースではテザーが依然として最大のステーブルコインであり、その供給量は約1,430億ドル相当とされる。
サークルのUSDCは、推定約780億ドルの時価総額を持つ第2位のステーブルコインとして続いている。
しかし新たな取引データは、USDTが規模の面で優位であり続ける一方で、USDCがデジタル資産経済 の一部において、取引活動のための優先的な媒介手段になりつつあることを示唆している。
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