XRP は土曜午前に一時1.27ドルまで下落した後、部分的に回復して約1.33ドルまで戻した。米イスラエル軍による対イラン攻撃をきっかけにリスク回避の売りが広がり、仮想通貨全体がここ数カ月で最も急激な単日下落となる中での動きだった。
トラフ時点でXRPは日中で8%超の下落となり、ビットコイン (BTC) の約6.5%安をアンダーパフォームしつつ、イーサリアム (ETH) の約9%安にはほぼ連動した。
その後の回復は決定的な反発というよりも限定的な戻りにとどまっており、出来高もリバウンド局面で縮小している。これは、一般的には新たな強気の確信というよりポジション調整が中心であることを示すパターンだ。
この地政学的ショックは、すでに弱含んでいたテクニカル構造をさらに悪化させた。XRPは週初めに1.45ドル近辺で上値を抑えられ、週末にかけて高値切り下げ・安値切り下げの流れを形成していた。
1.27ドル方向への下落で、トークンは1時間足チャートのボリンジャーバンド下限まで売り込まれた後に買いが入った。この水準(約1.26996ドル)が、直近の下値目処として意識されている。
テクニカル指標
土曜午前時点でXRPは約1.33ドルで推移しており、おおよそ1.33030ドルに位置する21期間単純移動平均線をわずかに下回りつつ、1.31786ドル近辺の14期間移動平均線を試す展開となっている。
相対力指数(RSI)は46.60 で、売られ過ぎ圏から中立圏へと持ち直しつつあるものの、まだ明確な強気シグナルを示す水準ではない。
MACDヒストグラムは0.00302とわずかにプラスに転じており、下落モメンタムが和らぎ始めていることを示唆する一方で、トレンド転換を確認するには至っていない。ボリンジャーバンド上限は約1.38861ドルに位置しており、買い圧力が戻った場合の短期的な上値目処となる。
1.32ドルより上での推移を維持できなければ、特に広範な市場の弱さが来週にかけて続く場合、再び1.27ドル安値を試す展開にさらされる可能性がある。
市場環境
XRPの動きは単独のものではない。ビットコインは土曜の安値で一時 63,038ドルまで下落し、イーサリアムは約1,836ドル、ソラナ (SOL) は77ドル近辺まで売られた。
仮想通貨全体の時価総額は、イラン関連のヘッドラインが流れてから1時間以内に約700億ドル減少した。同じ時間帯に金は1オンスあたり5,300ドル近辺まで急伸し、伝統的な安全資産へのシフトが示された。
土曜は伝統的な金融市場が休場だったため、自動売買やデリバティブ市場での強制ロスカット(当日だけで4億4,500万ドル超)が値動きを増幅し、現物の売りだけでは説明しきれないほどの変動幅となった。
この回復が維持できるかどうかは、イランが表明している「攻撃への報復」の具体的な展開が週末にかけてどう進むかに大きく左右される。



