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ガバナンス危機後にヴィタリック・ブテリンがZcash開発者へ寄付

ガバナンス危機後にヴィタリック・ブテリンがZcash開発者へ寄付

Ethereum (ETH) の共同創業者 ヴィタリック・ブテリン は、プライバシー通貨である Zcash (ZEC) の既存のプルーフ・オブ・ワーク(PoW)コンセンサスに加え、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)バリデーションを導入する最終性アップグレード Crosslink を支援するため、Shielded Labs に金額非公開の寄付を行った。

この寄付は、Electric Coin Company の開発チーム全員が、非営利団体の理事会とのガバナンスをめぐる対立を受けて退社してから1か月後に行われた。

Shielded Labs は2月6日にこの寄付を発表し、2023年の初回寄付に続くブテリンからの2度目の支援だと説明した。初回の寄付はCrosslinkチームの立ち上げ資金となった。

スイス拠点の同組織は、Zcashのブロック報酬から拠出される開発基金とは独立して運営されており、ZEC保有者からの寄付に依存している。Zcashの創設者である ズーコ・ウィルコックス は、2023年に Electric Coin Company を離れた後、Shielded Labs のプロダクト責任者を務めている。

ガバナンスの背景

この寄付は、Electric Coin Company における1月8日の大量辞任に続くものだ。同社のCEO ジョシュ・スウィハート は、非営利団体 Bootstrap の理事会が「不可能な」労働環境を作り出したと主張した。ECCチーム全員が退社して新会社を設立し、その直後にZEC価格は一時20%下落したものの、その後一部回復した。

ECCの離脱を経て、Shielded Labs はZcashの独立系開発組織として残る主要な存在のひとつとなっている。

ブテリンは、Zcash を「プライバシーに一貫して焦点を当ててきた、最も尊敬すべき暗号プロジェクトのひとつ」と評し、Crosslink によって「より低いセキュリティ予算で」「より安全な」運用が可能になると述べた。

ウィンクルボス 兄弟も別途、2026年1月に Shielded Labs へ120万ドルを寄付している。

技術アップグレードの詳細

Crosslink はZcashのプルーフ・オブ・ワークチェーンの上に並行する最終性レイヤーとして機能し、バリデータがZECをステークしてブロックをファイナライズし、再編成攻撃を防ぐ。

この設計では、ブロック生成と経済活動はPoWチェーン上で維持しつつ、バリデータのアテステーションによって決済の確定性を追加する。実装にあたっては、セキュリティ監査、ウォレットとの連携、コミュニティの承認などを経て、メインネットでの有効化が検討される。

今回の寄付は、バリデータを運用する参加者がZECを獲得できるインセンティブ付きテストネットの資金となる。Shielded Labs は、取引所での承認時間の短縮やクロスチェーンブリッジの信頼性向上といった実務的メリットを挙げているが、メインネットの具体的なタイムラインは、技術的な準備状況の評価が完了するまで明らかにされていない。

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