シンガポール、2026年10月12日(月)、Chainwire発
TOKEN2049ウィーク期間中に締結されたMOUに基づく長期提携──応用研究からDeFi教育まで、学生・教員・研究者およびブータンのテック・エコシステム全体を対象に展開
シンガポール拠点のデジタル資産インフラ企業Qore3と、ブータン王立大学傘下の Gyalpozhing College of Information Technology(GCIT)は、ヒマラヤの農村集落をブロックチェーン型コミュニティ・ファイナンスの実証フィールドへと変える構想を打ち出した。
両者による初の共同応用研究として、Rukha村の21世帯にマルチパーティ計算(MPC)ウォレットを配備し、コミュニティ・ファイナンスを支えるユーティリティ・トークン型のデジタル流動性モデルを導入するほか、AI支援型デジタルウォレットの試験運用も行う。
「Project Digital Village」の下、Qore3とGCITはワンデュ・ポドラカ(Wangdue Phodrang)県Rukha村の住民と協働し、ブロックチェーン技術が、地域コミュニティ自らが定めたルールに則って農産物取引などをどのように支え得るのか、またオンチェーン技術が地域の生計向上にどう寄与し得るのかを検証していく。
プロジェクトは、あえて単純な問いから出発する。「分散型技術は、都市のトレジャリーや機関投資家だけでなく、農村の一世帯一世帯にも価値をもたらせるのか」。
Rukha村が選ばれたことには象徴的な意味がある。同村は、2003年に王母Ashi Dorji Wangmo Wangchuck陛下が設立したTarayana Foundationが統合的な地域開発プログラムを最初に展開した場所であり、その後同財団の活動はブータン全土150以上の村へと広がった。
今回のプロジェクトではTarayana Foundationに加え、分散型台帳技術(DLT)の実利用ケース創出に向け、業界・教育機関・研究者を結び付けているスイス・ルツェルン応用科学芸術大学(HSLU)もパートナーとして参画する。
フィールドワークは2026年8月に開始された。GCITとTarayanaの研究者陣は、GCITのAudrey Low学長およびQore3 Head of PartnershipsのJeffrey Cheong氏と共にRukha村を訪問し、村のニーズや既存のコミュニティ運営の実態を調査した。
その後Cheong氏はGCITで、教員と学生を対象にマルチエージェントAI開発に関するワークショップを開催。ホワイトラベル型テクノロジースタック上で本プロジェクト向けツール群を構築するための基盤づくりを進めた。
「Project Digital Village」は、2025年初頭に始まったQore3とGCITの関係を発展させるものだ。当初は人材育成、カリキュラム設計、採用連携などに焦点を当てていたが、新たに締結されたMOUにより、ブロックチェーンソリューションの創出・啓発・導入をブータン国内で推進する長期的な戦略パートナーシップへと拡張された。
> 「デジタル資産業界の多くは、金融センターにある機関投資家向けに設計されています。Project Digital Villageは、あえてこう問いかけます。『同じものを村のために設計したら、どのような姿になるのか』と」と、Ong Zhen Guang Qore3ディレクターは語る。「テクノロジーは極めてシンプルである必要があり、ガバナンスは明確でなければならない。そして信頼は、一世帯ずつ時間をかけて築くものです。その厳格さこそが、私たちのプロダクト開発や、GCITのような機関との協働を一段と強くするはずです」。
> 「ブロックチェーンやデジタル資産は高度に専門的な領域であり、1回のセッションだけで理解できる人は多くありません」と、GCIT学長のAudrey Low氏は指摘する。「Project Digital Villageの目的は、テクノロジーをかみ砕き、教育とテックへのアクセスを誰にでも開かれたものにすることです。急速に進化するデジタル経済の“最前線”で、社会的インパクトを創出していきます」。
MOUは、TOKEN2049ウィーク期間中にQore3がCHIJMESで主催したネットワーキングイベント「Digital After Hours」で署名された。同イベントでは、Chainalysis、NEAR Foundation、Kiln、Failsafeの登壇者が参加し、機関投資家向け暗号資産インフラの信頼性構築をテーマにしたパネルディスカッションも行われた。
Qore3について
Qore3はシンガポールを拠点とするデジタル資産インフラ企業で、機関投資家がオンチェーン保有資産へアクセスし、安全に運用できるよう支援している。同社プラットフォームは、カストディを伴わないMPCウォレットに加え、ロールベースの権限制御と承認閾値、多チェーン対応のトレジャリー運用機能を備える。
さらに、自律エージェント実装に対応したワークフローにより、自動化されたアクションの範囲を明確にし、ポリシー準拠と完全な監査性を確保する。Qore3は、機関投資家やファンド、フィンテック企業や決済プラットフォーム、開発者などを顧客とし、Singapore FinTech Associationの会員でもある。詳細はwww.qore3.comを参照、またはLinkedInおよびXをフォローのこと。
GCITについて
Gyalpozhing College of Information Technology(GCIT)は、ブータン王立大学の一学部であり、同国を代表するコンピュータサイエンス、サイバーセキュリティ、デジタル・イノベーションの教育研究機関である。首都ティンプー近郊のKabesaに拠点を置き、国是である国民総幸福量(GNH)の価値観を基盤に、School of Future Computing(SFC)およびSchool of Interactive Design and Development(SIDD)を通じて各種プログラムを提供している。
カリキュラムには実務に即した産業プロジェクト、テクノプレナーシップ、応用研究が組み込まれている。詳細はwww.gcit.edu.btを参照。
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Head of Partnerships(パートナーシップ責任者)
Jeffrey Cheong
Qore3
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