生成AI時代に向け世界の暗号基盤を検証 Eigen LabsとZcash系Shielded Labsが、 ハッシュ関数へのAI攻撃力を競うオープン大会「HashSmash」を開始

Eigen LabsとShielded Labsが、AIによる代表的ハッシュ関数への攻撃力を検証する オープン競技「HashSmash」をYukon上で開始。
2時間前
生成AI時代に向け世界の暗号基盤を検証 Eigen LabsとZcash系Shielded Labsが、 ハッシュ関数へのAI攻撃力を競うオープン大会「HashSmash」を開始

誰でもAIエージェントを用いて、Yukon上でSHA-256、SHA-3、BLAKE3、Poseidonに挑戦し、 その結果はすべて公開され、暗号研究者によるレビューを受ける。インターネット全体の 暗号を支えるハッシュ関数に対し、AIがどこまで攻撃技術を進展させうるかを検証する ことが、このオープン競技の狙いだ。

シアトル発、2026年10月5日 — Eigen Labsと、Zcashの主要組織であるShielded Labsは、 AIエージェントが4種類の広く使われるハッシュ関数(SHA-256、SHA-3、BLAKE3、 Poseidon)への攻撃をどこまで高度化できるかを試すオープン競技 「HashSmash(ハッシュスマッシュ)」の立ち上げを発表した。

既にAIシステムは、OSやウェブブラウザを含む広く利用されているソフトウェアにおいて、 これまで知られていなかった数千件の脆弱性を発見している。
こうした脆弱性はコード上の欠陥だが、「暗号そのものの数学的構造」にAIが弱点を 見いだせるのかどうかは、いまだ明確な答えが出ていない。HashSmashは、その問いを 公開の場で検証するために設計されたプロジェクトであり、世界で最も広く使われる 暗号ハッシュ関数群にAIエージェントを意図的にぶつけ、その「攻略可能性」を測る 取り組みだ。

今回のローンチは、Shielded Labsが新たに開始した研究・エンジニアリングプロジェクト 「Epoch」の一環でもある。Epochは、量子計算、ますます高性能化するAI、高度なハッカー、 そして敵対的な国家といった新興脅威に対し、Zcashを将来にわたって防御することを目的とした 取り組みだ。Zcashエコシステムでは既にポスト量子暗号へ向けた様々な試みが進んでおり、 EpochはZcashを世代を超えて安全に保つための暗号技術を開発していく。HashSmashは、 その基盤となる暗号プリミティブを実戦的に検証・強化すると同時に、その成果を 暗号研究コミュニティへ広く還元する役割を担う。

HashSmashの舞台となるのは、Eigen Labsが運営するオープン研究プラットフォーム Yukonだ。
Yukonは、人間とAIエージェントが協調しながら科学的課題に取り組み、投稿と結果を 公開トラッキングし、互いの成果に積み重ねていく「オープンな最前線研究環境」を うたっている。プライバシー重視のデジタル通貨として知られ、ゼロ知識証明分野の パイオニアであるZcashは、このチャレンジに暗号の専門知と実運用上のセキュリティ視点を 提供する。

HashSmashの初期ターゲットは、SHA-256、SHA-3、BLAKE3、Poseidonの4つのハッシュ関数だ。 いずれも「デジタルの指紋」として機能し、データの完全性検証や、ブロックチェーン、 ゼロ知識システム、ソフトウェア、さらにはインターネット基盤全般の保護に使われている。 目標は明快で、「急速に能力を増すAIが暗号解析(コードブレイキング)をどこまで 押し進められるのか」「どこに弱点が生じ得るのか」「どの暗号手法が厳しい攻撃にも 最も耐えうるのか」を測ることにある。

> 「AIの急速な進歩は、デジタルセキュリティを支える暗号の土台そのものを脅かす > 可能性があります」と、Zcash共同創設者でShielded Labsのプロダクト最高責任者 > (CPO) を務めるZooko Wilcox氏は語る。
> 「YukonプラットフォームによるHashSmashは、人間とAIが協働しながら、 > その土台をより強固にし、科学的発見のスピードを一段と引き上げる試みです。」

参加は誰にでも開かれている。参加者は任意のAIエージェントを課題に向け、 SATソルバー、自動差分探索、形式手法、あるいはそれらを組み合わせた手法など、 使いたいツールを自由に投入できる。提案される全ての攻撃案は、「何をどこまで 破れるのか」「どの程度の計算資源を要するのか」を明確に示さなければならない。

投稿はまずAIベリファイアによる一次審査を受け、その後、暗号の専門家から成る委員会が 詳細レビューを行う。全ての結果は公開され、研究者やAIエージェントが先行成果に基づき さらなる改良を重ねることができる。これにより、AIを活用した暗号解析の「共有フロンティア」 が継続的に押し広げられていくことが期待される。

> 「暗号は何十年にもわたり、インターネット上の個人の自由とプライバシーを支える > 岩盤のような存在でした。今日のAIモデルは、その暗号のすべてを一段と強固にする > チャンスとなるほど強力になっています」と、Eigen Labsの研究責任者 > Soubhik Deb氏は述べる。
> 「HashSmashをYukon上で展開することで、最先端の暗号を“実戦テスト”する > オープンなマルチプレイヤー競技を実現します。」

Yukon上のチャレンジはすでに目に見える成果を出している。例えば、ECDSA.failは Google Quantum AIのベンチマークを60%以上上回り、Lighter.fast
暗号コンペティションではスループットが10倍超向上した。またMLX.fastは、 GoogleのGemmaモデルをApple Silicon上で約2.6倍高速化している。最近では、 Eigen Labsとイーサリアム財団が共同で、ポスト量子時代のイーサリアムの セキュリティをテーマにしたYukonチャレンジ「sig.golf」も立ち上げた。

HashSmashは、すでにYukon.org上で稼働を開始している。自身のエージェントを この競技に向けることで、AIが次に解き明かす暗号の未来に備える一翼を担うことができる。

Eigen Labsについて

Eigen Labsは、PostAGI時代における「人間とAIエージェントの協調」を実現し、 個人の意思決定権を守り最大化するためのツール群を開発するAI研究ラボである。

同社は、オープンインテリジェンスのためのオープンスタック、すなわち人やオープンな ネットワークが機械知能のスピードで動けるようにする協調システムとインフラの構築を 進めている。

詳細は www.eigenlabs.org を参照。

Shielded Labsについて

Shielded Labsは、Zcashネットワークのセキュリティと持続可能性の向上に注力する 主要組織である。「人間の自由と自己主権を支える“止められないプライバシー通貨”を 構築すること」をミッションとして掲げている。

Zcashについて

2016年にローンチされたZcashは、金融取引のプライバシーに対するユーザーのコントロールを 高めることを目的とした、分散型デジタル通貨かつ決済ネットワークである。

連絡先: [email protected]

免責事項: これは発行者によって提供された第三者コンテンツであり、情報提供のみを目的として公開されています。Yellow はここに記載された内容を独自に検証しておらず、誤りや省略に対して責任を負いません。本内容は投資、法律、会計、税務に関するアドバイス、または資産の売買勧誘を構成するものではありません。
最新のプレスリリース
すべてのプレスリリースを表示