2025年、上位10の中央集権型および分散型暗号資産取引所におけるパーペチュアルスワップ取引高は合計92.9兆ドルに達し、前年同期比64.6%増となった。これは強気相場ではなく、広範な市場下落が進行する環境下で起きた増加であり、その一方で分散型パーペチュアルプラットフォームの年間取引高は346%増の6.7兆ドルへと急伸した。
何が起きたのか:パーペチュアルDEXの爆発的成長
今週公開されたCoinGeckoのリサーチレポートによると、暗号資産デリバティブ市場では、中央集権型プラットフォームから分散型代替手段へと構造的なシフトが進んでいる。世界のパーペチュアル取引プラットフォーム上位10社のうち、2つの分散型取引所がランクインした。Hyperliquidは年間取引高2.9兆ドルで7位、Lighterは1.3兆ドルで10位となった。
Hyperliquidの取引高は、2025年に約1.4兆ドルを処理したCoinbase Internationalの2倍以上となった。
同プラットフォームは立ち上げから2年足らずで、自前のレイヤー1ブロックチェーン「HyperCore」を構築。サブセカンドでの約定最終性と、1秒あたり2万件超の注文処理を可能にしている。
建玉残高のデータも同じ方向性のシフトを示した。
レポートによると、2025年にはCEXの建玉残高が20.8%減少した一方、DEXの建玉残高は229.6%増加した。
CEXのスポット取引高も大きく減少し、2025年1月の2.21兆ドルから12月には9,500億ドルまで落ち込んだ。
2025年末、HyperliquidはHIP-3アップグレードを実装し、価格フィードさえあればあらゆる資産についてパーミッションレスにパーペチュアル市場を立ち上げられるようにした。トークン発行や承認、上場手数料は不要だ。同プラットフォームでは現在、金、銀、原油といったコモディティに対するパーペチュアル契約に加え、SpaceXやOpenAIなどIPO前企業へのシンセティックな株式エクスポージャー、さらにはS&P 500やNasdaq 100を追跡するインデックス商品も取り扱っている。
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なぜ重要か:市場構造の再編
データは、暗号資産市場が、デリバティブ取引高がスポット市場の10〜50倍に達することも珍しくない伝統的金融の軌道をたどっていることを示唆している。
金利スワップ市場の想定元本残高だけで400兆ドル超に達しており、約130兆ドル規模とされる世界の債券市場を大きく上回る。
2025年第4四半期の市場下落局面では、パーペチュアル取引所は、ショートポジションやヘッジを通じて上下どちらの方向でも利益機会を提供できたため、相対的に底堅さを示した。弱気な見通しを取引で表現できることにより、スポットの買いが細っても資本は市場にとどまり続けた。このダイナミクスが、暗号資産市場の構造を根本的に変えてしまったと、レポートは指摘している。
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