現物資産(Real World Asset=RWA)市場の時価総額は前日比48.7%増の710.2億ドルへと急拡大した。しかし、その増加分のほぼ全ては Figure Heloc (FIGR_HELOC) が同カテゴリーに新たに組み入れられた効果であり、市場全体に資金が広く流入した結果ではなかった。
主なポイント
- RWA市場の時価総額は24時間で232.6億ドル増加する一方、ミームコイン市場は下落。
- 増加分のほぼ全額をFigure Helocが占め、その他RWAセクターは実質的に横ばい。
- 直近7日間のパフォーマンスでは、依然として複数の主要ミームコインが優勢。
Figure Helocの影響
データによると、RWAカテゴリーは1日で232.6億ドル増加したのに対し、ミームコイン市場は約2.3%減少し、時価総額は328.2億ドルとなった。RWA側では、Figure Heloc単体の評価額が228.1億ドルに達し、RWAカテゴリー全体の約32%を占めた格好だ。トークン化株式の規模は依然として小さく82.5億ドルにとどまる一方、追随対象の株価上昇を受けて MicroStrategy xStock は直近7日間で27.9%上昇した。
Figure Helocを除けば、RWAセクターは482.1億ドルと、前日の477.5億ドルからの伸びは約0.96%にとどまり、「急騰」と言えるような広範な上昇局面ではない。
Figure は、2025年9月にナスダック上場を果たしたネバダ州拠点の貸金業者で、直近1年間の売上高は6.19億ドル、純利益は1.91億ドルだった。Figure Helocは、同社が Provenance ブロックチェーン上で組成する住宅担保ローン枠(HELOC)をトークン化したもので、228.1億ドルという評価額は、同社株式の時価総額86.6億ドルのおよそ2.5倍に相当する。もっとも、同トークンの24時間出来高は1,490万ドルに過ぎず、時価総額の約0.065%と流動性は極めて限定的だ。
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ミームコイン市場の状況
流動性データを見ると、ミームコイン市場では、時価総額に対する売買高の比率が24時間で13.2%に達し、RWA資産の4%を大きく上回った。月曜日の取引では、Dogecoin (DOGE)、Pump.fun (PUMP)、Official Trump (TRUMP) などがそろって下落している。
BeInCrypto Intelligenceは、トークン化資産の表面上の時価総額とオンチェーン流動性との差を追跡しており、約7,000銘柄全体でおよそ600億ドル分が事実上ほとんど取引されていない「休眠資産」となっていると指摘する。大型資産が新たに指数算入された場合、実際の売買需要がほとんど増えなくても、帳簿上の時価総額だけが膨らむ構図が浮き彫りになった。
直近7日間のパフォーマンスは様相が異なる。Official Trumpは73.5%高、Pump.funは66.3%高、Pepe (PEPE) も54.2%上昇した。一方、時価総額の大きい Stellar (XLM) と Chainlink (LINK) もそれぞれ22.1%、21.9%の上昇となっている。
出来高面でも、ミームコインは43.5億ドルと、RWAトークンの28.2億ドルを大きく上回った。RWAが単日ベースでミームコインを上回る伸びを示したものの、その原動力はFigure Helocの指数算入効果であり、1週間単位で見れば、より活発な取引と投機マネーは依然としてミームコイン側に向かっている構図が鮮明だ。
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