WD-40 Company(ナスダック上場)の株価は、決算発表後の時間外取引で一時14.5%急騰した。潤滑剤大手の同社は第2四半期決算で市場予想を上回り、通期見通しを引き上げた。AI関連銘柄が相場を主導するなか、成熟した消費財企業としては異彩を放つ動きとなった。
主なポイント
- 四半期売上高は1億9,510万ドルで、前年同期比24.3%増。
- 1株当たり利益(EPS)は2.24ドルと、市場予想の1.57ドルを大幅に上回った。
- 主要製品の需要が想定以上に伸びたことを受け、通期の売上高・利益見通しを上方修正。
WD-40の決算概要
WD-40は、四半期売上高が1億9,510万ドルとなったと発表した。ウォール街のコンセンサス予想1億7,300万ドルを大きく上回り、前年同期比では24.3%増と力強い伸びを示した。
また、1株当たり利益は2.24ドルと、アナリスト予想の1.57ドルを大きく上回った。営業利益率は前年同期の17.4%から20.7%へと改善しており、主な営業費用を賄った後に手元に残る利益率が高まった格好だ。
一方で、フリーキャッシュフロー・マージンは21.6%から15%へと低下したものの、直近2年間の平均水準はなお上回っている。WD-40は過去3年間、年間売上高を平均8.6%のペースで伸ばしてきたが、アナリストは今後12カ月の成長率が約3%に鈍化すると見込んでいる。
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WD-40の見通し
WD-40は通期の売上高見通しについて、レンジの中央値を6億4,250万ドルから6億8,250万ドルへ引き上げた。伸び率にして6.2%の上方修正となる。1株当たり利益のガイダンスも、中央値を6.20ドルへ引き上げ、従来の市場予想を上回る水準を示した。
決算シーズンの米株市場では、データセンター投資と連動するAI半導体メーカーの決算が株価を大きく動かす展開が続く。そうした中で、AI分野とは無縁のWD-40が、需要の底堅さとコスト管理の徹底によって、成熟した消費財ビジネスでも十分な株価反応を引き出せることを証明した形だ。
決算発表後の通常取引で株価は272ドルで引け、同社の時価総額は約30億2,000万ドルとなった。時間外取引での急騰は、投資家が高成長の持続性に対する懸念よりも、「予想超え決算」と「見通し上方修正」をポジティブに評価したことを示唆している。
同社の足元のパフォーマンスは、テクノロジー株に見られる急激な乱高下とは対照的に、着実な拡大トレンドを反映している。過去3年間の安定した売上成長は今回の強気な見通しの背景となる一方で、今後は成長鈍化が見込まれることから、異例の需要増よりも、着実な事業執行が株主価値向上のカギを握る局面に入りつつある。





