元 BitMEX CEO Arthur Hayes は、マルチイヤー安値圏で取引されている分散型金融(DeFi)トークンを購入するために、2週間で合計1,871ETH(約553万ドル相当)を売却しました。
ブロックチェーン分析企業 Lookonchain は報告で、ヘイズが当初約460万ドル分のDeFi資産を購入したと伝えています。その内訳は、Pendle(PENDLE)に175万ドル、Lido DAO(LDO)に129万ドル、Ethena(ENA)に124万ドル、Ether.fi(ETHFI)に34万3,000ドルでした。
その数分後、ヘイズはEthenaを追加で98万6,000ドル分、Ether.fiを48万5,000ドル分購入し、2銘柄でポジションを積み増しました。
再投下された資本の総額は600万ドルを超えました。
何が起きたのか
ヘイズは12月初旬、公に「法定通貨の流動性が改善すればアウトパフォームし得る『高品質なDeFi銘柄』」へ、イーサリアムから資本をローテーションしていると述べていました。
この元取引所経営者は、市場の弱含み局面だった11月にも同様の売却活動を行っており、ETH、ENA、ETHFIを損失覚悟で手放しています。
今回購入した4つのトークンはいずれも、年次ベースでは依然として大きく含み損状態にあります。
Pendleは12月31日時点で約2.00ドルで取引されており、週間では14%上昇したものの、前年同日比では60%以上下落しています。
LidoのLDOは約0.60ドル前後で推移し、過去12カ月でおよそ68%下落しました。
Ethenaは昨年から75%以上下落して約0.20ドル付近で取引される一方、Ether.fiは2024年初頭のピークから90%以上下落し、約0.70ドル近辺で推移しています。
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なぜ重要なのか
この取引に対するコミュニティの反応は、強気な解釈と、クジラのポジションに追随することへの警戒感とで大きく割れました。
ソーシャルメディアユーザーのJunarは「同じ人物が損失を出して資産を売っているのだから、ここでFOMO買いするな」と警告し、買い向かうことを戒めました。
ヘイズがイールドトークン化プラットフォームとリキッドステーキングプロトコルに集中的にベットしていることは、流動性環境の改善がレイヤー1資産よりもDeFiインフラに恩恵をもたらす、という強い確信の表れと見られます。
イーサリアムは12月31日時点で約3,000ドルで取引されており、週間ではほぼ横ばいながら、前年同日比では約11%下落しています。
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