カルダノ (ADA) は金曜日の海外市場で0.205ドル近辺で推移し、週間で8%超、日次で約4%下落。市場の注目が集まる0.20ドル近辺のサポートゾーンが試される展開となっている。
注目ポイント
- ADAは0.205ドル前後で推移し、0.20ドルが目先の最重要サポートとして意識されている。
- デリバティブ指標は守り寄りに傾き、ロング・ショート比率は0.91、資金調達率はマイナス0.0007%と弱気優位の構図。
- 0.195ドルを明確に割り込めば0.173ドルが視野に入る一方、強気派は上値抵抗を順次回復しなければ本格反転の説得力に欠ける。
カルダノ、重要サポートの攻防
ADAは9月に付けた直近高値から調整しつつも、0.20ドルの攻防が続いている。足元では50日指数平滑移動平均線(EMA)0.198ドルと100日EMA 0.200ドルのすぐ上で持ち合いを形成しており、9月入り以降、0.20ドルゾーンを明確に割り込んだ場面は出ていない。ただし、デリバティブ市場のポジション動向は弱含んでいる。
CoinGlassによれば、ADAのロング・ショート比率は0.91と直近1カ月のレンジ下限近くまで低下。さらに資金調達率は金曜日にマイナス0.0007%まで沈み、ショートサイドがロング側にプレミアムを支払う「ショート優位」の構図となった。CryptoQuantも先物市場でクジラ級の大口注文が散見される一方、現物・先物ともに「ヒートアップ」状態にあると指摘。出来高は増えているものの、強気方向への明確なコミットメントは確認しづらい。
テクニカル面では、相対力指数(RSI)が50近辺で中立圏、MACDはわずかにマイナス圏で推移し、方向感に乏しい。一方で、200日EMAが0.241ドル付近に位置し、戻り局面での上値抵抗として意識されている。
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マーゼル氏は下値リスクを警戒
アナリストの**アレックス・マーゼル(Alex Marzell)**氏は、ADAがわずか6日間で0.1936ドルから0.2320ドルまで急伸した後、その上昇分の大半を吐き出したと指摘。0.2151ドルでは3度にわたり上値を抑えられたとし、今回の下落局面の上値フタとして機能しているとみる。
同氏は、直近の上昇波動の起点となった水準として0.2051ドルを「土台(シェルフ)」と位置付け、この水準を失うと近辺に有効なサポートが乏しくなると警鐘を鳴らす。特に0.195ドル割れからは弱気シナリオが一段と鮮明になり得るという。
テクニカル面では、0.1936ドルから0.2320ドルへの上昇に対する38.2%戻し水準が重要な分岐点となっており、この水準を明確に下回ってクローズした場合は、0.173ドル、さらには0.150ドル方向への下押し余地が意識される。一方で、基本シナリオとしては0.198〜0.213ドルのレンジ内でのもみ合いが続き、より強力な材料を待つ展開とみられている。Cryptonewsは、9月15日に予定される「Clarity Act」採決がアルトコイン市場全体のボラティリティを高める潜在的なトリガーになり得ると指摘する。
強気シナリオでは、ADAが0.198〜0.200ドルのEMAクラスターを死守したうえで、まず0.210ドルを明確に回復し、その後0.231ドル方向への戻りを試す必要がある。最終的には200日EMA付近に位置する0.236〜0.245ドルのレジスタンスゾーンへのトライが、トレンド転換の成否を占う重要局面となる。
こうしたシナリオは、ADAが9月に0.1936ドルから0.2320ドルまで6日間で急伸した後、上昇分の大半を吐き出した経緯と整合的だ。現在の0.20ドル近辺は、相場が「下げ止まり」を模索するのか、「一段安」へと進むのかを分ける重要な分水嶺と位置付けられている。

