Grayscale は月曜日、既存のトラストを転換する形で XRP と Dogecoin の現物連動型上場投資信託(ETF)を立ち上げた。ローンチ後、デジタル資産は上昇し、XRPは24時間で7%超上昇、ドージコインも約4.5%上昇するなど、新たな投資商品がNYSE Arcaで利用可能になったことを背景に値を伸ばした。
何が起きたのか:ETFへの転換
グレースケールは、2つの暗号資産トラストを現物連動型ETFへと転換し、今週から NYSE Arca での取引を開始した。ティッカー「GDOG」を持つドージコインETFは、米国投資家が一般的な証券口座を通じてアクセスできる初のピュア・スポット型DOGEファンドとなる。XRPの現物ETFはいくつかが今秋すでに市場に登場しており、グレースケールの商品は同種ファンドの拡大する波の一部となっている。
XRPは月曜日の取引で2.20ドルに到達し、時価総額ベースで4番目に大きなデジタル資産の座を維持した。ドージコインは0.152ドルで取引され、時価総額ランキングで10位をキープした。両銘柄はここ数週間で底堅さを見せており、新たな投資商品の発表が価格の動きを後押しした格好だ。
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なぜ重要なのか:採用加速の兆し
Bloomberg Intelligence のシニアETFアナリストである Eric Balchunas 氏によると、今後6日間で5本の暗号資産現物ETFが新たに上場する見通しだ。同社は、新商品の供給が今後も続くとみており、今後6カ月間で100本超のローンチを予測している。
「それ以降の正確な本数はないが、(向こう6カ月で100本超になるとみられるなど)安定した供給が続くと見込んでいる」とBalchunas氏は述べた。「なお、この“100本”という見込みには、『40 Act』に基づく商品、つまり2倍レバレッジ型なども含まれている。とはいえ現物ものが非常に多い。どう定義しても“ランドラッシュ(争奪戦)”が起きている状態だ」。
この見積もりには、従来型の現物ETFに加え、1940年投資会社法に基づいて組成されたレバレッジファンドも含まれる。Bloomberg Intelligenceのシニアリサーチアナリスト James Seyffart 氏は、既に上場したファンドと申請中の案件の両方を集計し、暗号資産投資ビークルに対する機関投資家の関心の大きさを示すデータをまとめている。
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むすび
グレースケールによるXRPおよびドージコインのトラストからETFへの転換は、規制された商品を通じてオルタナティブな暗号資産への投資家アクセスを拡大する動きだ。こうしたローンチは、デジタル資産を伝統的な金融市場へ取り込もうとする業界全体の流れの中で起きており、2026年半ばまでにさらに数十本の新ファンドが登場すると見込まれている。
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