サモア・アピア、2026年9月9日──グローバル暗号資産取引所大手のHTXは、8月に創業13周年を迎え、大規模なアニバーサリーキャンペーンを展開した。主力プロジェクトが短期間で入れ替わる暗号資産業界において、13年連続で世界中のユーザーにサービスを提供し続けている取引所は多くない。複数回の強気・弱気相場をくぐり抜けながら、機能拡充を継続してきた事業者となると、さらに数は絞られる。
8月は「Resilience Reveals the Future(レジリエンスが未来を拓く)」キャンペーンと「Trading Championship #3(第3回トレーディング・チャンピオンシップ)」を軸に、世界各地のユーザー向けにアニバーサリー特典を提供。並行して、取扱資産の拡大や取引ツール・利回り商品を強化した。その結果、プラットフォーム上の残高は前月比6.6%増加し、対応するストック資産は210銘柄に到達。トラディショナル金融(TradFi)関連の累計取引高は40億ドルを突破するなど、8月は堅調なパフォーマンスとなった。
13周年キャンペーン「Resilience Reveals the Future」 1カ月にわたり報酬を提供
8月13日13時13分(UTC+8)、HTXは13周年を記念したカーニバル企画「Resilience Reveals the Future」を正式にスタートさせた。ユーザーは用意された「Growth Challenge(成長チャレンジ)」をこなすことで「Future Gems(フューチャー・ジェム)」を点灯させ、段階的にアニバーサリー特典を開放できる仕組みだ。
グランドプライズには、2,000USDT相当の「Future Exploration Fund(フューチャー・エクスプロレーション・ファンド)」、シンガポールで開催されるTOKEN2049へのオールインクルーシブ招待(航空券・ホテル込み)、HTX 13周年記念のプレミアム限定ギフトが用意された。同時に、スポット、先物、マージン取引など複数の取引シーンを対象にした紹介プログラムも実施し、大型プライズプールを設定。所定のタスクを達成した参加者は、報酬をシェアできる。
8月31日時点で、「Resilience Reveals the Future」キャンペーンを通じて配布された景品は13万件超に達している。同キャンペーンは現在も継続中で、9月13日13時13分(UTC+8)まで実施される予定だ。
アニバーサリー月間中は、プラットフォーム各サービスでも独自のキャンペーンが展開された。利回り商品を提供する「HTX Earn」は、13周年を記念した「Earn Bonanza」を実施し、8月単月で3万人超のユーザーがEarn商品を新規または追加で購入。特に新規上場暗号資産を対象とした人気商品では、加入者数・加入金額ともに前月比10%超の伸びとなった。
また、「Collateral Swap(担保スワップ)」「マージン取引」「機関向けレンディング」という3つの中核プロダクトを横断するキャンペーンを通じ、低金利ローンを活用した運用余力の引き出しを後押し。マージン取引の1日当たり平均トレーダー数は前月比19%増と、アクティビティの底上げにつながった。
第3回トレーディング・チャンピオンシップに4万人超が参加
13周年に合わせて、HTXの旗艦トレーディングコンペティション「Trading Championship」が第3シーズンとして復活した。大会は「ポイントコンテスト」「個人チャレンジ」「チームバトル」という3つの連続ステージで構成され、賞金総額は80万USDTに設定された。
8月末時点で、参加者数は4万人を超え、大会を通じて創出されたスポット取引高は12億5,000万USDT超、先物取引高は41億7,000万USDT超に上った。

各ステージでは、異なる参加スタイルが用意された。「個人チャレンジ」では、取引量、損益額(PnL)、損益率(PnL%)の3つのトラックを設定し、多様なトレードスタイルのユーザーがリーダーボード上位を狙える構成とした。スポット取引量のトップトレーダーは累計約1億5,000万USDTの取引を記録し、優勝賞金2万5,000USDTを獲得している。
「チームバトル」では、ソーシャル要素を一段と強化。ワンクリックでのチーム結成やリーダーによるガイド機能、ワンクリックコピートレードなどを通じ、個人戦をチーム戦へと発展させた。チームバトルは現在も進行中で、9月15日まで実施される予定だ。
「Resilience Reveals the Future」および「Trading Championship #3」を通じ、ユーザーインセンティブと世界各地からの積極的な参加が相まって、HTXが複数の市場サイクルを乗り越えてきたレジリエンス(耐性)と持続的なリーダーシップの源泉が浮き彫りになった。
取扱資産を拡充 TradFi累計取引高は40億ドルを突破
8月、HTXは先物商品群の拡充を続け、人気の高い株式・株価指数関連41銘柄と、新規暗号資産15銘柄を追加した。これにより、同社プラットフォームがサポートするストック資産は合計210銘柄となり、米国株に加え、主要グローバル株価指数やETF、ユニコーン企業のプレIPO株、日本・韓国の先進企業までカバーする体制を整えた。マルチマーケットでの株式エクスポージャー提供という点で、HTXのポジションは一段と強化された格好だ。
今回の銘柄拡充は、(1) AIハードウェアおよび半導体コンピューティング、(2) グローバルEC・インターネット関連企業、(3) アジア太平洋地域の主要企業・株価指数、(4) 高配当ブルーチップ株という4つのテーマに重点を置いた。中でも、Zhongji InnoLight(ZHONGJI)、GigaDevice(GIGADEV)、Unitree Robotics(UNITREE)、Shein(SHEIN)、PDD Holdings(PDD)、ソフトバンク(SOFTBANK)、Samsung Electro-Mechanics(SAMSUNGEM)、日経225(JP225)、韓国総合株価指数(KR200/KODEX200)といった銘柄が順次追加されている。
日本・韓国市場および各種グローバル指数のラインアップ拡充により、米国株偏重から一歩進んだグローバルな資産分散が可能となり、ユーザーは世界各地の投資機会へより直接的にアクセスできるようになった。
こうしたアセットマトリクスの拡張に伴い、取引高も拡大した。8月末時点で、HTXにおけるTradFi関連の累計取引高は40億ドルを突破し、そのうち16億ドルが8月単月で積み上がった取引分となる。取引コスト面でも、同社は手数料体系のアップグレードを完了し、TradFi分野における実質手数料率を業界トップクラスの水準に引き上げた。

スポット市場でもトレンド銘柄の上場を続けている。8月、HTXは中国発のミームコイン「牛来(Niu Lai)」を世界で初めて上場し、上場後最大で約460%の上昇を記録した。AI関連銘柄としてはTAOとDOSが新たに上場し、このうちTAOは時価総額ベースで業界を代表するAI銘柄の一角に位置づけられている。HTXは一貫して、市場トレンドを捉えた資産上場に機動的に対応していると言える。
SmartEarnで年率13%超も トレーディングボットの取引高も増加
長期的な市場参加を志向しながらも、遊休資金を極力減らしたいユーザーにとって、8月の注目商品となったのが「HTX SmartEarn」だ。SmartEarnは8月、期間限定で年率利回り(APY)を引き上げるキャンペーンを実施し、最大で+11%の上乗せAPYを提供。平均的なベースAPYは2.71%だったが、キャンペーン適用時には最大13%超のAPYを提示した。
自動売買ツールも順調に拡大している。8月には、HTXの先物トレーディングボットによる取引高が前月比36%増加し、成長モメンタムが続いた。コピートレードおよびトレーディングボットは、米国株、貴金属、原油、株価指数など20超のTradFi資産にも対応を拡大し、自動売買の対象資産レンジを大きく広げている。
8月のプロダクトアップデートでは、リスク管理が重要テーマとなった。新たに「トレーリングTP/SL(Trailing Take Profit/Stop Loss)」と「MMR TP/SL(維持証拠金率をトリガーとするTP/SL)」を同時実装している。
トレーリングTP/SLは、市場の動きに応じてストップロス水準を自動調整する機能で、価格が有利な方向へ動いた際には利確ラインを引き上げて利益を確定しつつ、設定した戻り幅に達したタイミングで自動的に決済を行う。ユーザーが常時相場をモニターする必要性を軽減する狙いがある。
一方のMMR TP/SLは、維持証拠金率(Maintenance Margin Ratio)をトリガーとする仕組みで、トレーダーの口座証拠金レベルが事前に設定した閾値に達すると、自動的に注文が実行される。大口ポジションや高レバレッジ取引など、リスク許容度がシビアなケースに適している。
コピートレードにおいては、透明性向上に向けたアップグレードを実施した。コピートレードの詳細画面には、約定履歴の明細表示機能を追加し、コミュニティページでは発信者(クリエイター)の実際の取引履歴やコピートレードの実績を閲覧可能とした。これにより、ユーザーはフォローするトレーダーを選定する際、より多くの情報に基づいて判断できる。
そのほか、K線チャートの表示改善、ランキングカテゴリーの拡充、多言語検索機能の追加、アプリのパフォーマンス向上など、ユーザー体験の細かな改善も8月中に進められている。

グローバル展開を加速 ローカライゼーション体制も強化
HTXは、この13年で主要地域を中心にグローバルなユーザーベースを構築してきた。近年は新規市場への参入と、現地ユーザーとの距離感を縮めるローカライゼーションに重点投資している。
グローバル展開の前提となるのがコンプライアンス対応だ。8月下旬、パキスタンは暗号資産サービスプロバイダー(VASP)向けの規制枠組みを正式に公表し、ライセンス申請制度を導入した。これにより、同国における暗号資産規制は制度的な実装フェーズへと移行しつつある。
HTXは、こうした最新の規制動向を踏まえながら、現地法人設立や正式なライセンス申請に向けた準備、コンプライアンスインフラの整備を進めている。また、規制当局および現地の専門機関との対話を継続し、関連事業を適用法令に従って展開するための基盤づくりを進めている。
東南アジアも8月の重点エリアとなった。8月14〜15日には、ベトナムで開催された「Conviction Vietnam」にHTX Venturesが参加。現地ユーザーやWeb3エコシステムのパートナー企業と、オンサイトイベント、コミュニティ施策、コンテンツ発信などを通じて交流した。
ベトナムは世界でも暗号資産の普及率が高い国の一つであり、東南アジアでも特にダイナミックなデジタル資産市場として知られる。HTXは今後も、現地向けブランドコンテンツやコミュニティパートナーシップを拡充し、ユーザー、開発者、業界関係者との結びつきを一層強めていく方針だ。
13年を経て、次のステージへ
HTXの13周年という節目を振り返ると、暗号資産業界は進化を続ける一方、長期的にユーザーを支え続けられるプラットフォームは依然として限られている。この13年間、HTXを支えてきたのは、「ユーザー本位」を掲げた姿勢と、市場環境の変化に合わせてサービスを絶えずアップデートし続けてきた実行力だ。
同社は今後も、市場サイクルの変動を前提としながら、取扱資産、プロダクト、テクノロジー、コンプライアンスの各面での強化を進め、中長期的な視点でユーザー価値の最大化を目指すとしている。 まず何よりも、プラットフォームを選んでくれた一人ひとりのユーザーに誠実に向き合うこと――。相場の上下動を完全に予測することは不可能だが、ユーザーに安定した取引環境を提供することは、取引所自らがコントロールでき、かつ今後も高い水準で果たし続けなければならない責務だ。
現在、アニバーサリー企画として展開中の「Resilience Reveals the Future(レジリエンスが未来を拓く)」キャンペーンや「Trading Championship #3 チームバトル」は、いずれも好評のうちに進行しており、9月にはさらに多くのサプライズ施策が予定されている。HTXは、この13年間で世界中のユーザーとともに、数々の強気・弱気相場のサイクルを乗り越えてきた。今後も国際的なコミュニティと歩調を合わせ、次のステージへ共に前進していく方針だ。
