ビットコイン (BTC) の週間相対力指数(RSI)は25を下回る史上最低水準まで低下する一方で、暗号資産自体は6万5,000ドル近辺での持ち合いを続けており、AMBCryptoのアナリストが指摘する「ベアトラップ」の可能性、すなわち過度に膨らんだショートポジション、ETFへの資金流入の回復、そしてCoinbaseプレミアムインデックスの反発が重なった局面が生まれている。
何が起きたのか:史上最低RSIと買い戻しの動き
日足チャートでは、BTCは6万5,000ドル近辺の明確なレンジ内で推移し続けており、強い押し目買い需要が下支えしていることを示唆している。一方で、週足チャートはまったく異なる姿を見せている。
ビットコインは6週連続で安値引けとなり、RSIを極端な売られ過ぎゾーンへと押し込む弱気のチャート構造を形成してきた。
この指標は25を下回り、観測史上最低の水準を記録。1月中旬に付けた9万7,000ドル近辺の高値から、ビットコイン価格が約35%調整した動きを反映している。
一方でショートサイドの流動性は大きく積み上がっている。アナリストらは現在、7万ドル近辺に「7倍の流動性ポケット」が存在すると指摘しており、この水準には下方向への賭けが密集していて、ポジションが一方向に偏りつつあることを示している。
同時に、現物ビットコインETFのフローはプラスへ転じ、ネットで2億5,700万ドルの資金流入を記録している。Coinbaseプレミアムインデックスは0.01まで125%上昇し、第4四半期末以来失われていた水準を回復した。これは、米国投資家が現在の価格推移を、より深い下落局面の始まりではなく「健全な持ち合い」とみなしている可能性を示唆するものだ。
なぜ重要なのか:ショートスクイーズのセットアップ
弱気センチメントがここまで過度に混み合うと、ショートスクイーズの条件が整い始める。RSIの史上最低水準というシグナルは、売り圧力が枯渇に近づきつつある可能性を示している。
売られ過ぎを示すテクニカル指標、積み上がるショート側の流動性、そして静かに戻りつつある機関投資家需要――これらが組み合わさることで、過度にショートに傾いた投資家を不意打ちする展開が生まれやすくなる。7万ドル近辺の流動性クラスターは、最も注視すべき重要水準だ。
ETF経由の買いが今後も続く一方で、ショートポジションが同じトレードに集中し続けるなら、上方向への値動きは、BTCが現在形成している持ち合いレンジの下側に位置するショートポジションの連鎖的なロスカット(カスケード清算)を誘発しかねない。



