Yellow Network、MOI.technology と提携──AIエージェントの権限管理と決済を「Yellow」で一元化

MOI が AI エージェントの権限管理レイヤーを、Yellow Network がマルチチェーン決済インフラを提供。ノンカストディで高速なエージェント取引を実現。
3時間前
Yellow Network、MOI.technology と提携──AIエージェントの権限管理と決済を「Yellow」で一元化

MOI.technology は Yellow Network と提携し、ユーザーが保有する独自ルールのもとで AI エージェントを稼働させ、その権限をリアルタイムで制御しながら、複数チェーン間での清算・決済を実現する取り組みを進めている。
MOI は「参加者が自ら保持する権限」を提供し、エージェントはユーザーが定めたライブのマンデート(委任条件)の範囲内でのみ行動する。ユーザーは権限を絞り込んだり拡張したり、あるいは取り消したりできる一方、秘密鍵や認証情報そのものを第三者に渡す必要はない。
Yellow Network は、こうしたエージェントが取引を行う際に必要となる清算・決済インフラを提供し、Yellow が対応するあらゆるチェーンを跨いだトレードを支える。

AI エージェントによる取引はすでに始まっている。気配値提示、ヘッジ、注文ルーティング、そして他のエージェントとの決済まで、人間では追いきれない速度で動いている。
この仕組みが成立する鍵となるのは、次の2点だ。
1つは「そのエージェントに、今行っている行為を行う権限が本当にあるのか」。
もう1つは「価値移転が実際に完了し、清算されているのか」である。

前者に答えるのが MOI、後者に答えるのが Yellow Network だ。

MOI は「MOI Authority Layer(MAL)」を通じて、AI エージェントの行動をユーザー側で厳密に制御できるようにする。
エージェントのあらゆるアクションは、人間同士が権限を委任し合うのと同じ要領で、ユーザーから与えられたスコープ付きのランタイム権限のもとで実行される。
ここには、奪取されれば使い放題になる恒常的なベアラートークンも、悪用されうる署名の使い回しも存在しない。権限はアクションのたびに検証され、人間が「マシンスピードでループの中にとどまる」設計となっている。
MAL は、MOI が特許を持つ「Contextual Compute(コンテクスチュアル・コンピュート)」技術上に構築されており、すでにテストネットで稼働中、今後メインネットへの展開が予定されている。

「決済を伴わない権限管理は、仕事の半分に過ぎません。Yellow Network によって、MOI によって認可されたエージェントは、カストディを放棄することなく、マシンスピードで取引・清算できる場所を得るのです。」
── MOI.technology CEO アナンタ・クリシュナン

エージェントにマンデートを与えるだけでは意味がない。それをもとに実際に行動できて初めて価値が出る。
MOI Authority Layer は、認可されたエージェントがユーザーの選んだチェーン上で取引・決済することを可能にする一方、Yellow Network はエージェント取引のための清算・決済レイヤーを提供する。

具体的には、以下のような機能を備える。

  • 1トレードごとにガス代が発生しない、マシンスピードで実行されるステートチャネル
  • 複数エージェントがオフチェーンで取引・相殺(ネット)し、最終結果のみをオンチェーンで決済するマルチパーティ清算
  • 各参加者がそのセッションにコミットした金額を上限とするカウンターパーティリスク管理
  • EVM チェーン、Solana などを跨ぎ、将来的にはさらに対象拡大を予定したチェーン抽象化バランス管理により、エージェントが特定ネットワークに縛られない環境

共同で構築しているもの

想定しているワークフローは次の通りだ。

  • オーナー(ユーザー)は MOI 上で、ポジションサイズの上限、利用可能な取引会場、対象商品、時間帯、データアクセス範囲などのルールを設定する。
  • これらのルールは、静的な API キーではなく「ライブな権限」としてエージェントに付随する。
  • マンデートの下で認可されたエージェントは、Yellow Network 上で、Yellow が対応する任意のチェーンを使って取引・決済を行う。
  • Yellow 上の決済は一貫してノンカストディで行われる。
  • オーナーがセッション中にルールを変更した場合でも、エージェントの次のアクションから新ルールが即時反映される。

連携は双方向に機能する。
どのチェーン上で動く MOI 認可済みエージェントであっても Yellow 経由で清算でき、すでに Yellow 上で稼働するエージェントも MOI の権限レイヤーに紐づけることが可能だ。

将来的には、エージェントは「Yellow Pro」上でもこの仕組みを活用できるようになる見込みだ。
MOI のマンデートに従って Yellow Pro で取引するエージェントは、ユーザーが設定した対象市場、ポジションサイズの上限、セッション予算の範囲内に収まり、その取引は Yellow Pro 上で決済される。

両ネットワークはともにメインネットローンチに向かっており、10月に MOI の SDK がリリースされ次第、技術統合の作業が始まる予定だ。
目指すのはシンプルだ。ユーザーのルールにしたがってユーザーのために働き、Yellow が清算を担うあらゆる場所で決済されるエージェントを実現する。その過程でカストディを手放す必要はなく、「エージェントが先週決めたポリシーを勝手に追い越していた」と後から気づくような事態を避けることができる。

行動主体を「誰にするか」を決めるのが MOI であり、取引を「どこで清算するか」を担うのが Yellow だ。
両者が組み合わさることで、エージェント取引は「プロンプトが効き続けることへの期待頼み」から脱却し、責任ある自律性の上に構築されていく。

Yellow Network について

Yellow Network は、暗号資産市場向けの清算・決済プロトコルだ。
ノンカストディ型ステートチャネルをベースに、相互接続されたブロックチェーン間で、AI エージェントやアプリケーション同士の取引をマシンスピードで清算・決済する。
資金は仲介機関に預託されるのではなく、あらかじめ合意された条件が満たされた時点で解放される仕組みとなっている。
詳細は Yellow Network 公式サイト を参照されたい。

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